サンルームの版画制作室

9月 03, 2023

たまには時事ネター時世を読む

今朝は、まだ大きな月が煌々と輝いている時間に目が覚めたのでした。それは4時11分。最近は、夜9時には眠くなってしまうので、早寝早起きの良好な生活習慣が続いています。朝食前にドローイング制作をして、休息時間に朝食を簡単にとります。そして一応ネット上でニュースをチェックします。今日気になったニュースは、「池袋SEIBUデパートの売却」問題。YouTubeではテレビ系のニュース番組で専門家の解説が視聴出来るようになったので、少し聞いてみました。ごく簡単に言うと、外資系の投資ファンド会社がセブン&アイ傘下のSEIBUデパートを購入して、債務をチャラにした後で、ヨドバシカメラホールディングズに3000億で売却するのだと言う。解説図から、投資ファンド会社が500億儲かるらしいことも示されていました。解説者によると、「デパートは時代に合わなくなってきていることがわかっていながらも、SEIBUの体質をコンビニ大手の力でさえも変えることが出来なかったのだ」と言う。その解説を聞きながら、「百貨店でたまに家族揃って贅沢をしたい」という時代ではなく、「家族はもうバラバラだし、それぞれがすぐ近くにある小さな幸せで十分事足りる」というような時代になったけれど、まだ前時代の幸せの幻想から日本人は目を覚ますことが出来ていないと言うことなのか。そのニュースは、その氷山の一角であり、縮図なのかもしれないな、と感じずにいられませんでした。池袋SEIBUと言えば、美大生の頃は、西武百貨店の美術館の展覧会をよく見に行ったものでした。また、長野県内と池袋は、西武高速バスで繋がっているので、長野市に住んでいた頃からそして軽井沢に来てからも、何度もバスを使って池袋経由で都内に入って行ったものです。池袋での用事は、もっぱらSEIBUのみ。そのほかの用事で池袋に行ったことはありません。その池袋の印象は、あの鮨詰め状態のデパ地下。とにかくいつでも人が溢れていて、何が販売されているのかもよく把握できないようなそういう風景。帰りのバスに乗る前に、崎陽軒の焼売弁当とかマイセンのトンカツサンドとか何か買っておこうと行ってみるのですが、あまりにも人が多くて「大変だなぁ、やめておこうか」と思うのでした。あれほどデパ地下が混んでいても、それ以外は経営不振だったと言うことなのでしょうか。デパートの１階には、高級ブ

今日は天気が良く、サンルームはとても暖かでしたので、気持ちが乗り、朝から2枚のメゾチントの版を、銅版画用プレス機で刷り上げてみました。

自宅のサンルームは、版画制作のために用意されているのではないかと思われるほどに、とても都合の良い環境が整っています。いつでも換気が出来る窓、照明器具を必要としない天井窓の光は、インクの色を調節したり、版画を撮影するのに快適なのです。更に濡れた紙の湿度を調節するタオルを、すぐに乾かしてくれるという利点もあります。この物件に出会えたこと、そもそもこの物件を建ててくださった方々にも、本当に心の底から感謝です。

この物件に引っ越して来た2017年は、まだ私は版画を制作していませんでした。まさか、私がこのサンルームを版画制作室に使うとは、想像もしていなかったことです。環境が人間を作る、ということはよく言われることですが、きっと、この物件が私に版画を作るよう突き動かしているとも言えるかもしれません。

夜まで、昼間の試し刷りを見ながら、メゾチントの版にハイライトの部分を強調するよう、更にスクレイパーで削る作業をしました。白い余白の部分を徐々に広げながら、違和感なく作品の中に効果的に白抜きを活かしたいからです。

1日中銅板を見ていると、眩しいので、夜眠る頃にはすぐに眠りについてしまいます。明日も私は早起きして、版画制作に勤しみたいので、今晩は、睡眠時間を十分とるために早く眠ることにします。