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理解できない要素が人を魅了する
三寒四温と言われるように、今日も比較的天気が良かったけれど、外に出てみると、結構冷たい風が強く吹いていました。このところ私は休みをとっていなかったので、午前中は、運動のためにも、近くのセブンイレブン経由でデリシアスーパーまで、約25分程ウォーキングをしました。それは結構良い運動になったと思う。道端に、春の花が咲いているのを見て、すっかり気分がリフレッシュしました。
帰宅すると、家の近所の年配の女性Mさんに出会い、しばし立ち話しをしました。彼女は、私が軽井沢で、もっとも親しくしている人です。彼女は4年前に東京から軽井沢に移住して来て、近所の人とのつながりがなく、私とは話しやすいようです。家のメンテナンスのために、修理工が近々来てくれることになったと嬉しそうに話していました。実は以前から彼女はこの問題に困っていて、私に相談したことがあったのですが、私はその時に「何もこちらからわざわざ動かなくても、きっと必ず自然に解決するチャンスが訪れますよ。」と彼女に言ったのです。彼女はその通りになって嬉しいと笑顔でした。
私は、困ったことがあっても大体2〜3年じっと我慢していると、必ず自然に問題が問題でなくなるということをこれまで何度も経験して来ました。そして、一つの問題が解決しても、また別の問題が起きてくることも知っています。つまり、人間は何か一つぐらいは困ったことがあることで、バランスを保ち、安心していられるものなのです。全く問題のない状態の場合、「この幸せがいつかは壊れるのではないか?」という不安が湧いてきて、それが結構打撃的な事件を引き寄せる場合がよくあるものです。少し我慢しなければならないことがある時、最近の私は「ありがたいな」と受け止め、逆に感謝するように努力しています。
帰宅後、少し休み、私はAmazonから今日発売の國分 功一郎 著新刊『目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)』をkindleで購入しました。これは、以前私がYouTubeで試聴した、東京大学の高校生向けの國分氏の講義などがもとになっているそうで、内容の半分を私は知っていましたが、知らない部分から読み始めました。ラドヤード・キプリング著の『少年キム』についての章からです。その『少年キム』という児童文学もとても面白そうなので、私は読んでみたいと思うし、その章の大まかなソースは、アーレントの『全体主義の起源』ということでした。その本は自分の本棚にあるので、もう一度取り出して読んでみようと思う。アーレントの本は、このようにさまざまな良書に読者を誘ってくれる、やはり彼女は素晴らしい尊敬すべき社会学者なのだなと実感する。
この『目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)』にしても、昨日私がこのブログに書いた「的を外すこと」ととてもリンクする。「目的を持つことはモチベーションを高めるために重要なことだけれど、それに縛られると、人は大変不自由になる」きっとそういう内容なのだと思う。
アートも、不可解であったり、理解できない要素が人を魅了すると私は思っている。自分の潜在能力をもっと引き伸ばす努力をしながら、人智を越えるような計り知れない絵画というものをが実現できればと夢想する。
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